有能な人が成果を出すとは限らない
長い間お客様廻りをしていると
『成果を出す人』と『成果が出ない人』の特徴が見えてきます。
その中で『成果を出す人』が『有能』であるとも限らない上に
『有能な人』が『成果を出す』とも限らないということは
よくあります。
私が25年ISOを通して、経営者をはじめ社員の方々
そして深く関わるご担当者との関りや『スキルマップ』『力量評価表』を確認する中で
『成果を出す人』の共通点を整理してみます。
さて、仕事と言うと結果を出す前の『作業』『プロセス』に追われたり
それを懸命にこなすことが自身の目的にしている人が
ほとんどではないでしょうか。
『忙しい』『今日も残業』『手が離せない』
人財不足の昨今ですから、それはどの会社にもあります。
けれど、仕事で成果を出している人は、案外涼しい顔をしていて
誰か忙しい人がいれば
『こうすればいいんじゃない?』
と提案したり
『あんなやり方、ずっと続けていいのか』
と現状の課題を、さらっと持ち上げていきます。
そういう人は、
成果から『プロセス』『インプット』を明確にする
ことを自然と組み立てているので
インパクトの強い仕事を重要視するし、
そのためのインプットも煩雑にはなっていません。
つまり『成果を出す人』の共通点は
『あなたの仕事の成果は、何(6.2達成目標)ですか。』
と聞いたときに、明確に答える人です。
その『結果』を聞かずとも『成果を出している人』だとわかります。
そして
『それを達成するために、何(6.2.2行動目標) をしていますか。』
ここをすらすら答える人に出会うと、ついついもっと話したくなる。
『達成目標』と『行動目標』
これで仕事は出来上がっていると言っても過言ではないでしょう。
『有能な人が、成果を出すとは限らない件』
一方で、一般的に長時間は働く、
何もかにも『やらねばならない』と抱え込む人は、それらをこなすことを『働く』と定義して『忙しい、忙しい』と
言っているようにお見受けしています。
案外、有能な方は『しない選択』をはじめから選べる論理を展開し
行動が伴わずに、『できない理由』が『成果』の先にあるのです。
知識が豊富で、思考力もある。
だからこそ話しをしていて、こんなに楽しい時間はないと思う。
しかし、行動せずとも『知識』を増やすことができても、
『思考力』は経験の上にしか、成長、成立させることができない。
経験上、成果を出す人は『目標』と『行動』を主体に毎日を
生きている人です。
ですから、ここを丁寧に会社とSTAFFで組み立てていくことが
重要です。
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